WEBを共に愉しむ。

投稿者: hiro (4ページ目 (12ページ中))

FOSS4G 2008(フォスフォージー2008)

 フリー&オープンソースGISの祭典、FOSS4G 2008が東京と大阪で開催されます。
FOSS4G 2008 Tokyo
FOSS4G 2008 OSAKA

 今回はオープンストリートマップジャパンジオメディアサミット運営実行委員会が協賛となっていて、OSAKAの方ではジオメディアサミット関西の枠も設けられるようです。Googleからの発表もあるようで、プレイヤーは揃ったといった感があります。

 基調講演はそれぞれ、MapServerPgRoutingOpenLayersという主要オープンソースプロダクトの関係者が務めるようです。これらのプロダクトのメンバーが来日するのでしょうか、ハンズオンセッションでは開発に携わっているメンバーから直接指導を受けられるようです。ハンズオンセッションは有料ですが、1セッション5千円からというのは、かなりお手ごろに思えます。

 OSGEO系は最近あまり追っていなかったのですが、ちょっとまたこちらの世界にも手を出していこうかと思っていたりします。

ページ下のポスターには笑わせられましたw

東京会場はこちら

詳しい地図で見る

Mashup Awards 4の表彰式に行ってきました

昨日、リクルートで行われたMA4の表彰式へ参加してきました。
今回は受賞者としてではなく、API提供企業として参加してきました。

最優秀賞に輝いたのは、けんたろうさん作の「chamap(チャマップ)」でした。
地図系のマッシュアップは前回のongmapで最後だろうとも言われていましたが、見事な最優秀賞でした。

審査員も務められたSUNの藤井さんのブログには下記のコメントがありました。

日々是新 Akihito Fujii’s Weblog

コア技術は単なるMapとChatじゃんと言われればそれまでですし、かつこの「場」にどれだけの人を集められるサービスになるのかというビジネスとして
の懸念点も理解しています。しかし、日本からグローバルに発信できる「日本らしい」「ゲーム感覚の」「楽しい」「面白い」インタフェースをもった
map/chatプラットフォームとして捉えれば、それらの懸念点も吹き飛ばすのではないかと思います。情報のMashupもしっかりと行われており、まさに第4回目のMashup Awards 4の最優秀賞にふさわしい作品だと思います。

本当にコメントのとおりなのですが、地図とチャット(クチコミ)などを組み合わせたコミュニケーションサービスといった類は、国内外を含めて本当にたくさん誕生しています。ですが、ビジネス的にうまくいったケースというのは(特に日本では)ほとんど存在しません。

その一方で、相変わらずこの分野の将来性を感じている人が多くいるのも事実で、受賞理由にもなっているインタフェースがどのように受け入れられていくか大変楽しみです。

他にも面白い作品がたくさんあったので、順次感想などアップしていきたいと思います。

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Sekai Camera でGISエンジニアが出来ること

Sekai Camera というiPhone用のサービスが話題になっています。

TC50―Sekai CameraはiPhoneからソーシャルタグで現実世界の情報を提供
【世界カメラ】iPhoneを電脳メガネにする「Sekai Camera」がすごい件【セカイカメラ】
これを見て直感的に思ったことは、旧来のGISエンジニアに「活躍のチャンス」があるのではないかということです。
 iPhone用のサービスといってもコンセプトが発表されただけのようで、実際にサービスが開始されているわけではありません。
 このサービスを実現しようとすると、かなり高精度な位置測地技術が必要になりそうなのですが、このあたりに何かブレイクスルーがあったのかどうかが気になるところです。
 これまでWeb系のサービスで位置情報が使用されるとき、旧来のGISやジオマティクスな分野ほどの精度を要求されることはほとんどありませんでした。むしろ精度のことを忘れて、その上のレイヤで勝負することがポイントでした。
iPhoneのようなデバイスが誕生し、Sekai Cameraのようなコンセプトが出てきたことは大変興味深く、位置情報の精度に関して少し違ったトレンドへ向かっていく可能性が出てきました。
この分野のブレイクスルーに関して、GISやジオマティクスのエンジニアに出来ることがいろいろあるような気がします。

ストリートビューとロケーションビューを比較してみる

Google MapsのStreet ViewLocation Viewの比較表が公開されていました。
http://www.locaview.com/top/aboutlv.html
なんとなく同じようなサービスと思ってしまいますが、よく見るといろいろと違うものです。
プライバシー絡みで何かと話題になっている撮影視点についてですが、ロケーションビューはほぼ人間の目線から、Googleは若干高めの2.5mとなっています。
高木氏の記事によると、ロケーションビューはプライバシーの観点からこのようにしているようです。

「LOCATION VIEW」のプライバシーへの配慮状況
各車両でカメラまでの地上高がほぼ同じになるように設定しています。その地上高に関してはカメラの性能、有効な撮影範囲(画角)などの観点から実証実験を行った上で決定しています。その中にはブログのご指摘にもあるとおりプライバシーに配慮して目線の高さに近いという点も含まれています。

ロケーションビューは測量会社が新しい地図をつくるというコンセプトを掲げてるだけあって、カバーエリア・撮影ピッチ・撮影時期など様々な面での網羅率が高くなっています。
一方のストリートビューは、GoogleMaps上でのコンテンツという点に割り切って非常に効率的に(ただし粗めに)データ収集を行っているなあという印象です。
こういったサービスの宣伝文句としては、「行ったことのない場所を観光できます!」というものになるのですが、いきなりそういうところを見はじめる人はあんまりいません。
まず最初は自分の馴染みの場所(自宅や職場)を見る人がほとんどです。
普段行かないような場所を楽しめるに足るサービスとなっているかどうかは、やはり普段行っているところを見てから判断するのです。
地上からの撮影画像は、私たちが普段目にしてる風景そのものです。
航空写真が鳥の目線を与えてくれるのとは、その点で大きな違いがあります。
Googleは日常よりも少し高い目線から撮影を行う事により、日常の風景に少しだけ非日常的な要素を与えることができました。
その非日常的な少しの興奮が、バーチャルな空間での旅を楽しんでみようという気にさせるのでしょう。(その一方で嫌悪感を抱いてしまう人もいるのですが。。。)
そういった点は良くも悪くもGoogleは話題づくりがうまいなあと感じます。
一方のロケーションビューは、お役所仕事も視野に入れてるだけあって、うまく逃げているなあということでしょうか。

FlickrでOpenStreetMapが使われている

Flickrのマップ表示が、中国の北京付近だけOpen Street Mapに変わっているようです。
http://www.flickr.com/map?&fLat=39.912&fLon=116.3783&zl=4
スクロールしていくと、通常のYahoo!USの地図に戻ってしまうようです。
日本もOpen Street Mapにしてくれればよいのに。
ネタ元はこちらです。
Flickr uses OpenStreetMap « thinkwhere
※追記
いつのまにか、東京もOSMになっている!
http://www.flickr.com/map?&fLat=35.6656&fLon=139.7546&zl=8

ストリートビューを考察してみる

出る出るとは言われていましたが、Google Maps の Street Viewが日本対応しました。
すでに海外で公開されていたので機能は予想通りですが、あらためて馴染みの場所を見ると、画像も綺麗で面白いですね。APIも使えるのでマッシュアップ的にも今後が楽しみです。
日本では類似のサービスとして、ロケーションビューが先行して公開をしていたわけですが、Tagchan’s blogでは国内は2大ストリートビューの時代へ というエントリーで両者を比較していて大変興味深いです。
Tagchan’s blogでも書かれていますが、ストリートビューは撮影箇所を表す青いラインと、背景の地図が重ならないところがけっこうあります。それどころか線がつながっていないところも所々見かけます。
車両搭載のGPSから撮影ラインを描いているのでしょうが、既存の道路ネットワークデータとの照合処理をあんまり真面目にやってないんですかね。それと細い道路などはけっこう省略しているみたいです。
おそらく次はVirtualEarthが斜め写真の日本版を出してくると予想しているのですが、そこをさらにハイブリッドに推し進めて、ストリートビューのカメラを使った空撮なんてしたら面白いコンテンツになりませんかね? こんな感じで

基盤地図情報のマッシュアップコンテストをやってはいかが?

CALTA Projectさんの記事を見て、これはと思ったのですが、国が提供する地理情報を元にしたマッシュアップコンテストがイギリスで開かれるそうです。

最優秀賞には£20,000が送られるそうですが、提供されるリソースが政府主導だけあって、バス停、駅情報など公的交通機関の情報や、輸送情報機関からの情報、ロンドン官報の情報、大学情報など、なんとも利用価値の高いものばかり。

日本でも地理空間情報活用推進基本法案(長い、、、)を背景にして、基盤地図情報の公開が徐々に進んでいますが、これといった活用事例も見当たらないような気がします、、、
つまらない委託研究開発みたいなものに予算をつけて無理やり開発をさせるくらいなら、ここはひとつ賞金を餌にして、マッシュアップエンジニアたちに任せてしまってはどうでしょうか?
こっち方面の関係者の方々、いかがでしょうか?

ジオメディアサミットへ行ってきました

第2回ジオメディアサミットへ行ってきました。
前回は仕事が忙しくて行けませんでしたが、今回は懇親会も含めて参加することができました!
すでにいろいろな方がリポートされているとおり、来場者の数もさることながら、その顔ぶれをみても名だたる方ばかりで、まさにサミットという名前にふさわしい催しになったのではないでしょうか!?
なかでも印象に残ったのは、やはりグーグルさんの講演。内容は既知のことがほとんどではありましたが、「皆さん一緒にやりましょう」というテーマを掲げて、懇親会にも登場されたのはいろんな意味でカルチャーショックをうけました(笑)
ロケーションビューは順調に撮影範囲を拡げているようで、なんともとにかく前に進んでいるようでよかったです。プレゼンもすごく受けてました!
それから会場横側のスクリーンにTimelogというサービスを使って、リアルタイムツッコミが展開されていましたが、あれは面白いですねー。会場で講演を聴きながら、ついついちら見してしまいました。
懇親会ではいろいろな方とお話させていただくことができました。
マップコンシェルジュの古橋さんとは初めてお会いすることができましたが、ブログやGISNEXTの記事を拝見していたため、特徴的な名刺を見てすぐにご本人だとわかることができました!
株式会社コニットさんには、熱心に事業内容を語っていただきました。Adobe Airに参入したところとにかく仕事がいっぱいくるようになり、うれしい悲鳴をあげているようです。
MTLの高見さんとは北海道に続いての再開でした。次回は是非リクルート新社屋での開催を期待してます!
ロカポの上田さんとも久しぶりにお会いできました。なんでもロケーションビューの中山さんに講演のお誘いをしたのが上田さんだったらしいのですが、そのお二人を最初に引き合わせたのは実は自分だったことを思い出し、いろんなところでつながってくるもんだなぁと改めて感心してしまいました。
ここギコさんは相変わらずの存在感でしたが、いろいろと思うところがあるようで、、、ブログもなかなか更新されないですねえ。。。
オークニーの森さんもお見えになっていて、「ブログ拝見してますよ」と言われドキッとさせられましたが(笑)光栄な限りです。次回はぜひ森さんの講演もお聞きしたいです。
ゴーガの小山さんも、もちろんいらっしゃっていましたが、Googleさんを連れてきた立役者だったとは、、、さすがにGoogle Maps API Expertを擁するだけのことはありますねえ。
そしてなんといってもこんなにすごいイベントを開催されたシリウスラボさん、運営スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。次回も期待しています!!
※追記
CNETでも記事になっていました。

スゴイ地図が終わった

 スゴイ地図が終わってしまうらしい。
アフィレットも出して、今後も新たな展開があるものと期待をしていましたが、、、

スゴイ地図サービス終了のお知らせ:ドコイク?編集部ブログ

2006年9月以来、地域情報に関する情報を提供してまいりました
『スゴイ地図』でございますが、残念ながら2008年8月7日をもちまして、
サービスを終了することとなりました。

 リクルートはWebと地図の可能性にいち早く気づいた企業の一つでした。
だからこそゼンリンデータコムに出資し、ドコイクを立ち上げ、出版社のノウハウを活かしたスゴイ地図が誕生したのだと思っていました。
 Mashup Awardが開催されたのもちょうど同じころで、IT界でのリクルートが一気に存在感を獲得した時期でもあったように思います。
 スゴイ地図のサービス終了が、何かの終わりではなく、何かの始まりであることを期待しています。

マッシュアップキャラバン in 札幌 へ行ってきました

Mashup Caravan in SAPPORO
GeoCoderハッカーの西岡さんと共に発表の機会を頂き、行ってまいりました。
札幌は雨のせいもあったのでしょうが、7月の終わりにもかかわらず20度を下回る気温。半袖では肌寒かったです。15名の参加でしたが、皆さん熱心に発表を聞いていただいておりました。
以下、簡単なレポートです。
「マッシュアップアワードが私を変えた! ある受賞者の過去・現在・未来」 FairyWare社 黒田哲司さん 
MA2で最優秀賞を取られた黒田さんの発表でした。もともと独立を考えられたようですが、MA2の受賞は独立の後押しになったようです。受賞後の取材ラッシュや、「出張ジョーズ」の買収騒動など、なかなか興味深いお話がいろいろと聞けました。やっぱり最優秀ともなると違うもんなんですね。
MA2で同じ会場にいたはずなのですが、やっとお会いすることができました!
「CARWINGS-CASTINGでカーナビをもっと楽しく!」 日産自動車 濱口 弘介さん
こちらはMA3のころからおなじみで、カーナビをマッシュアップできてしまうCARWINGS-CASTING
カーナビとマッシュアップと聞くと、なんだか大変そうな気がしてしまいますが、実はRSSフィードにCARWINGS用のタグをいくつか追加してあげるだけのようです。しかもGeoRSSを読むこともできるらしいので、GeoRSS対応しているサイトは、何もしなくても既にCARWINGSで読み込むことが可能なようです。
「Yahoo!地図Webサービスのご紹介と今後」 ヤフー株式会社
地図APIの使い方と、地図更新の話、GeoRSSの話などをしてきました。
西岡さんからは、ジオコーダーについてのより詳しい説明がありました。
日本語形態素解析Webサービスの結果で、地名の判定をしてくれることを、恥ずかしながら最近まで知りませんでした。これは地図系マッシュアッパーの方々にもいろいろ活用していただけるのでは?と思います。
「Ext Jsを使って最優秀賞!?」 Ext Japan 直鳥 裕樹さん
Ext Jsはとっても興味はあるのに、個人的になかなか手を出せていないものの一つだったりします。
簡単に言うと、ongmapのようなリッチなGUIを持つサイトを構築するためのJSライブラリです。
ちょっと重いということと、ぱっと見が皆同じようなサイトになってしまうので、どちらかというと企業内などで使うリッチなイントラアプリ向けかなと勝手に思っていたのですが、次のバージョンアップではカスタムビューの変更にも対応するとのことなので、これを使ったびっくりするようなサイトがさらに登場するかもしれません。
RECRUITテクニカルセッション『iPhone発売記念!Hot Pepper for iPod touch 開発秘話&iPhone向けマッシュアップのヒント』 リクルートメディアテクノロジーラボ 舩見 高貴生さん
DashCodeを使うと本当に簡単にiPhoneっぽい?Webサイトが作れてしまうみたいです。ただ、こういった簡単ツールにありがちな、ちょっと違うことをやろうとするとはまってしまうことはやはりあるようで、その辺のノウハウもMTLではためつつあるようです。NDAなどの絡みもあり、なかなか情報を出しづらいようですが、サイトのJSは見えるのでがんがんサイト使って、ハックしていくのが近道かもしれません。
iPhoneには直鳥さんもはまっているようで、さっそく作られた百人一首アプリは大変好評でした。
MA4ではAny Device賞も用意されているのですが、もはやiPhone枠なのでは?というようなテンションになっていました。自分もそのうちに、、、

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