WEBを共に愉しむ。

月: 2008年10月

MA4ヤフー賞、ゴーガ賞のmatoyanさんと飲みに行ってきた

Cycle-Ring」でMA4のヤフー賞とゴーガ賞をダブル受賞されたmotoyanさんと飲みに行き、お話をする機会がありました。
motoyanさんの本職はWebの人ではないらしく、趣味が高じてサイトを作ってしまった(しかもお一人で)という感じのようです。
そのわりにはデザインも含めて、サイトの完成度が高すぎで、本当に凄いです。

 motoyanさんはもう一つ、「ヤマレコ」という登山家向けのサービスも運営されているのですが、こちらが本当に登山をされる方に実用的に使われているようで、サポートも精力的にこなされています。
とはいえ、商業的にどうにかなるかというとニッチな分野なのでそれはまた難しいようで、今のところは趣味の範囲でやられているという感じのようです。

 Webの世界では、どうしても最新の技術だとか、新しいビジネスモデルだとか、派手な話に注目が行ってしまうのですが、こういう趣味が高じてマッシュアップしましたといったものが、もっと有ってもいいよなあと思います。

 こういったサイトが無理なく運営できて、サイト作成している方の生活も幸せになるような、そんな仕組みや体制をなんとか作っていけないかなあと、そんなことを思ったりしました。

Geolocation API についてまとめてみた

Googleから、Gears API というブラウザをオフラインで使用するための拡張機能が提供されています。その中の一つに、Geolocation APIという機能が用意されています。
このGeolocation API を使うと、GPS、WI-FI、IPアドレスといった情報から、ブラウザ利用者の位置を取得することができるようになります。

端末にGearsがインストールされている必要がありますが、位置取得のためのコードは、JavaScriptを使ってシンプルに書くことができます。


var geo = google.gears.factory.create('beta.geolocation');
geo.getCurrentPosition( function(pos) {
alert('lat:' + pos.latitude + ',lon:' + pos.longitude); });

一方Firefoxには、「Geode」という似たような機能をもつアドオンが提供されています。
こちらはWI-FIからの位置情報のみですが、JavaScriptを使って同じように記述することができます。


navigator.geolocation.getCurrentPosition(function(pos) {
alert( pos.latitude + ", " + pos.longitude );
})

よーくみてもらうとわかるのですが、Geodeの位置情報取得コードは、GearsのGeolocationAPIとまったく同じ名称のオブジェクトとメソッドが使われています。

これはどういうことかというと、実はGeolocation API自体が、W3Cによって策定が進められているオープンな仕様なのです。
-Geolocation API Specification

さらにいうと、W3CのGeolocation API Specification策定には、GoogleのGeolocation API開発者が大きく関わっているようなのです。
このGeolocation API SpecificationはHTMLの次バージョンであるHTML5で標準化される方向に進んでいるようです。
※追記 GeolocationとHTML5は別物だとコメントをいただきました。

Gearsについては、Database APIとHTML5の「Client-side DB」が対応していたりと、HTML5のテクノロジープレビュー的な意味合いも持っているのかもしれません。

今のところは一部ブラウザのアドオン機能でしかないGeolocation APIではありますが、HTML5に採用されるようになると、ブラウザが標準で機能を提供するようになりますので、一気に広まることが期待されます。

特にiPhoneのSafariでは、HTML5のローカルキャッシュをすでに実装しているという流れもあり、HTML5準拠のGeolocation APIを実装してくることは、ほぼ間違いないように思います。

今までは、
携帯電話のGPSから位置情報の取得をキャリア別に実装したり、
PlaceEngineを使ってWI-FIから位置情報を特定したり、
IPアドレスから位置情報を割り出すデータベースを利用したり
様々な位置情報取得技術を個別で実装する必要がありました。
今後はこういった作業から開発者が解放され、位置情報を活用したサービスがますます増えていくことが期待されるのであります。

FOSS4G 2008(フォスフォージー2008)

 フリー&オープンソースGISの祭典、FOSS4G 2008が東京と大阪で開催されます。
FOSS4G 2008 Tokyo
FOSS4G 2008 OSAKA

 今回はオープンストリートマップジャパンジオメディアサミット運営実行委員会が協賛となっていて、OSAKAの方ではジオメディアサミット関西の枠も設けられるようです。Googleからの発表もあるようで、プレイヤーは揃ったといった感があります。

 基調講演はそれぞれ、MapServerPgRoutingOpenLayersという主要オープンソースプロダクトの関係者が務めるようです。これらのプロダクトのメンバーが来日するのでしょうか、ハンズオンセッションでは開発に携わっているメンバーから直接指導を受けられるようです。ハンズオンセッションは有料ですが、1セッション5千円からというのは、かなりお手ごろに思えます。

 OSGEO系は最近あまり追っていなかったのですが、ちょっとまたこちらの世界にも手を出していこうかと思っていたりします。

ページ下のポスターには笑わせられましたw

東京会場はこちら

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Mashup Awards 4の表彰式に行ってきました

昨日、リクルートで行われたMA4の表彰式へ参加してきました。
今回は受賞者としてではなく、API提供企業として参加してきました。

最優秀賞に輝いたのは、けんたろうさん作の「chamap(チャマップ)」でした。
地図系のマッシュアップは前回のongmapで最後だろうとも言われていましたが、見事な最優秀賞でした。

審査員も務められたSUNの藤井さんのブログには下記のコメントがありました。

日々是新 Akihito Fujii’s Weblog

コア技術は単なるMapとChatじゃんと言われればそれまでですし、かつこの「場」にどれだけの人を集められるサービスになるのかというビジネスとして
の懸念点も理解しています。しかし、日本からグローバルに発信できる「日本らしい」「ゲーム感覚の」「楽しい」「面白い」インタフェースをもった
map/chatプラットフォームとして捉えれば、それらの懸念点も吹き飛ばすのではないかと思います。情報のMashupもしっかりと行われており、まさに第4回目のMashup Awards 4の最優秀賞にふさわしい作品だと思います。

本当にコメントのとおりなのですが、地図とチャット(クチコミ)などを組み合わせたコミュニケーションサービスといった類は、国内外を含めて本当にたくさん誕生しています。ですが、ビジネス的にうまくいったケースというのは(特に日本では)ほとんど存在しません。

その一方で、相変わらずこの分野の将来性を感じている人が多くいるのも事実で、受賞理由にもなっているインタフェースがどのように受け入れられていくか大変楽しみです。

他にも面白い作品がたくさんあったので、順次感想などアップしていきたいと思います。

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