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月: 2007年5月

不動産価格をラスタで表現する

GoogleMapsを使ったマッシュアップというと、
ポイントデータを地図上に並べたものが大半かと思います。
ラインやポリゴンも一応は扱えますが、大量の図形を描画するのは難しいのが現状です。
そういった場合でも、ラスタ画像にしてしまえば、ちょっと気の利いた表現ができるようになります。
イギリスのサイトですが、不動産価格をラスタ画像にしてマッシュアップしています。
Sold House Prices in England
不動産の価格が高いところほど、地図上が赤く表示されます。
地図を拡大していくと、個別の不動産物件情報も表示できるようになっています。
単純に不動産価格を集計しているようですが、HEXで集計しているところはおもしろと思います。
もうひとつ、これもイギリスのサイトです。
Property hot spots – map of average house prices
こちらは地区ごとのポリゴンを、不動産価格で色分け表示しています。
この色分けレイヤは、GoogleMapsの上に半透明で表示されているのですが、
その透過率をユーザーが変更できるようになっています。
GoogleMapsの地図は、場所や縮尺によって色合いがバラついているので、
このようなインタフェースを設けているのだと思われます。
日本でも、スマッチWebサービスや、公示価格情報を使って、似たようなものが作れそうです。

MapServerのパフォーマンス

急にMapServerのパフォーマンスが気になりだしてしまったので、
ちょっと調べていたら、同じような記事を見つけました。

MapServerとArcIMSの比較
ArcIMSは仕事でもいぢくったことがあるんだけど、なかなか性能の良いエンジンだった。それと同等?もしくは以上の性能が立証された???

DM SolutionのオフィシャルページにはArcIMS以上の性能と宣言されていました。

Performance
MapServer has been proven to be as efficient, if not more efficient than industry standard commercial software. Several comparisons have been done with ESRI ArcIMS demonstrating comparable if not faster map rendering speeds.

以下の記事では、ArcIMSとMapServerを競争させています。

ArcIMS vs. MapServer – Some Hard Data
MapServer
Total time: 7.47 min (467 sec 0.1566 sec/map (image), 385 maps/min)
Max delay for a map: 2.93 sec
Min delay for a map: 0.14 sec
Average for a map (with six simultaneous clients): 0.96 sec
ArcIMS
Total time: 12.08 min (728 sec 0.2426 sec/map (image), 247 maps/min)
Max delay for a map: 3.94sec
Min delay for a map: 0.12 sec
Average for a map (with six simultaneous clients): 1.49 sec

Windwos2000Serverで、200MBのShapeベクトルデータを読み込ませたところ、
MapServerの方が良い結果が出たようです。
これだけですべてを判断できるわけがなく、
・もっとたくさんの同時接続があるときは?
・RDBと連携したときは?
・ラスタデータの場合は?
など、いろいろと気になることはありますが…
MapServerのメーリングリストの中にこんな投稿がありました。

“Advantages of ArcIMS
– distribute applications over multiple machines
– Native integration with the Geography Network. MapServer can be
made to work within the geography network.
– Includes software to handle routine tasks like making the map
services (map files), designing web sites, etc.
– Supports more data formats – especially raster
– Better support for storing spatial data in RDBMS through SDE
– You don’t have to try to sell a relatively unknown product
(MapServer) and philosophy (Open Source)
“Disadvantages of ArcIMS
– speed (even running mapserv as regular cgi it is much faster)
– resource hog
– limited OS (no Linux)
– less stable. My ArcIMS experience is on NT so that may be more a
reflection of the OS than ArcIMS.
– poorer support
– source code unavailable
– cost”

結局のところ、速さだけならMapServerの方が上のようです。
ちょっと強引ですが、「OracleよりもPostgreSQLのほうが速い」、みたいな感じでしょうか。

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