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WMS(Web Map Service)はまだまだこれからかもね

一部の界隈でWMS(Web Map Service)が脚光を浴びているようです。
ことの発端は基盤地図情報25000 WMS配信サービスがリリースされたことによるのですが、これを歓迎するエントリーが次々とアップされています。

無料のGISソフトで閲覧するインターネット上の地図 – Tagchan’s Blog
MAPconcierge Blog.: 基盤地図をWMS配信するサーバー
QGIS 1.0リリースと基盤地図情報WMS公開 – 横浜スローライフ — My slow life in Yokohama

 その中で、岩崎さんのエントリーでは、新たなWMSサービスの開始を歓迎するとともに、WMSの問題点について言及しています。

WMSが普及しなかった理由? – 日々是戯言・Geo出張版
一つは,大手さんが自分の所のソフト以外でも使えるということを,ちゃんといわなかった点。

もう一つは,「データはローカルにあるもの」というレガシーなGIS屋の迷信。

でこれに対して、自分のはてぶ

レガシーなGIS屋が受け付けなかったというのもあるにはあると思うけど、この方式だとサーバの負荷が高すぎて使い物にならないことが多いんですよね。

 と独り言を書いてたのですが、なんとこれに返信のエントリーをあげてくださいました。

WMSの話の続き – 日々是戯言・Geo出張版
これはデータを利用する側にとっては,端的に「遅い」ということになるのですが,データを提供する側にとっても,私のようにTomcat+GeoServerで動かしていたりすると,サーバーがいつ落ちるかとビクビクしなくてはいけないので,悩みの種の一つです。

で、ほとんど問題点は指摘されてしまったのですが、自分はWMSをWebサイトで活用したい人なので、その視点からの補足をしてみたいと思います。
と思ったのですが、すでに自分が問題と思っていた点について、的確な指摘がされているエントリーがあったので、そちらを引用させていただきます。

モデル重視・実装軽視であった地理情報技術業界のこれからについて – Geographic/Photogrammetric/Cartographic
Google Maps の立ち上げ当時の成功は、OGC WMS を結果的に完全に黙殺し、運用に適したタイルベース・リソース指向の設計を貫徹させることによって、他社サービスにはない運用スピードを実現させたところにも要因があると思っています。

結局のところWMSって、旧来のインターネット地図サービスの仕様に引きづられていただけのような気もします。で、タイルベースのスクロール地図っていう新しい手法をGoogleが編み出したもんだから、一気に時代遅れになってしまったのだと思います。でも地図の見せ方ってそれだけじゃないよね?と思ったら、同じ方がこんなエントリもあげていました。

今、 Web 絡みの地理情報技術者に必要だと私が思っている技術 – Geographic/Photogrammetric/Cartographic
「OGC WMS の問題点」は、そのうち常識となり、WMS は 電子国土, Google Maps, Google Earth, ka-Map, OpenLayers など(つまり、一般ユーザに提供されている地図サービス)が提供している「タイルマッピングサービス」の層の後ろに回ることになるのでしょう*1。また、受け渡されるデータは、必要な所では、画像データからだんだんベクトルデータ(SVG なり WFS でいう GML なり)にもなっていくと思います。

 このエントリ書かれてるの、丸1年以上前なんですねー。SVGのタイリング配信は一部のビューワーでは実装されてるみたいだし、Google Mapsなんかもベクトルタイリングに移行していくかもしれないです。
 ただ、タイリングにも問題点があって、世界中をGoogleMaps並みの縮尺でタイル画像を用意しようとすると、数百テラ単位でディスクが必要だったり、世界中が一枚でつながる投影法を採用せざるをえなかったり、レイヤを選べなかったり、レンダリングが固定されてしまったり、とGISな人には許しがたいような制約もいろいろとあったりするので、WMSにも生き残る道はちゃんとあるような気がしています。
 GMLがKMLに乗っ取られてしまった今、OGCの規約でまともに使われているのって、これくらいですよね?

位置情報フォーマットのあれこれ

 KMLがOGCに正式に承認され、どうやら位置情報フォーマットのオープンスタンダードとしての位置を確立したような大勢になってきましたが、同じようなことを考えていたのはGoogleだけではありませんでした。
 GISの世界でも一時期OpenGISという言葉が流行ったりして、ベンダーやアプリ、プラットフォームに縛られずに位置情報を流通すべきだよねっていう考え方が主流になりつつありました。その結果、様々な団体によってたくさんの位置情報フォーマットが生まれてきました。
 そんな位置情報フォーマットたちを懐かしがりながら、私見を交えて紹介してみたいと思います。

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JavaScriptからWMSを扱う

OGCが策定している「WMS(Web Map Service)」に準拠したサービスが徐々に公開されてきています。
ジオグラフィネットワークジャパンで検索を行うと、結構使えそうなWMSサービスが見つかります。
Google MapsとWMSの連携(Google Maps + WMS)はすでに有名ですが、JavaScriptでWMSのみを扱えるライブラリがあると便利かなと思っていたら、もうすでにありました。 

このあたりを使って何か作ってみたいなあ。

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