-なぜ「ニコ動」は盛り上がり、「Second Life」は過疎化するのか
 「ニコニコ動画」「Twitter」はなぜ盛り上がり、Second Lifeは閑散としているのか-勝敗を分けたのは「時間軸」だと説明した。

Second Lifeはいつも閑散としていて、ニコ動はいつも盛り上がっている、といった印象があるわけですが、実際はそれぞれのサービス利用者数だけが、そういった印象に直結しているわけではないようです。

Second Lifeのコミュニケーションは同期的。アバター同士が出会おうとすると、同じ時間に同じ場所にいなくてはならない。
ユーザー増のペースよりもはるかに高速に土地が広がっていくため、混雑しにくい(盛り上がりにくい)上、ユーザーはテレポートですぐにその場を離れられるから、ちょっと混んでいた場所もすぐに閑散としてしまう。

上の記事では、時間軸という点に着目していて、ニコニコ動画とTwiterの新しさが指摘されていますが、よく読むと時間だけじゃなくて、位置的な同期性が求められる部分も過疎化に貢献してるように思えます。仮想世界の土地が増えるほどに(位置的な広がりが増えるほどに)その傾向が大きくなっていくと。
これって、現実世界の位置情報ベースなコミュニケーションが、今ひとつ盛り上がりきれない原因と通じるものがあるような気がしてきました。
仮想世界と現実世界という違いはあるにしろ、位置情報が軸になるという点が強みであると同時に、実は弱みにもなってしまっているのかもしれません。
ここギコさんなんかはもうずいぶん前からこの分野の将来性に気づかれていて、様々な情報を発信されています。そして実際、位置情報をベースにしたSNSや、コミュニケーションサービスというものがいくつも出てきてはいるのですが、この分野から爆発的にヒットするようなサービスが出てくるとしたら、このあたりの演出がカギになるのかもしれません。