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OpenLayersがプチブレイク中

OpenLayersというキーワードで、このブログへやってくる人が急増中です。

先日のFOSS4Gで、講演やハンズオンセッションがあったのでその影響だと思います。
ちなみにOpenLayersの開発者で、先日のFOSS4Gで講演もされていたChristopher Schmidt氏は、なかなか良いキャラのようです。

24歳。マシンガンのようにしゃべるヤツ – 横浜スローライフ

自分のブログのOpenLayersの記事はどれも古いものばかりなので、
久々に使ってみて、また記事も書いてみようと思います。

FOSS4G 2008 TOKYO へ行ってきた

 FOSS4G 2008 TOKYO というフリー&オープンなGISのイベントに行ってきました。
なんとなく、ジオメディアサミットの規模がイメージにあったため、それよりは人がまばらな印象でしたが、しばらく追っかけていない間にオープンソースGISは確実に進化していて、特にKMLやGoogle Maps等のタイル画像へ対応したソリューションが続々と出てきているのが印象的でした。

 そして今回一番の目当てであったOpenStreetMapのことをいろいろとお聞きできたのは、とても収穫でした。「自分たちの街のことは、自分たちが一番よく知っている、だから自分たちの街の地図は自分たちで作る」というテーマは、最近の地域系ソーシャルサービスにもつながるところがあるなぁと思ったり。
 自転車でGPSを背負ってデータを取ってくる話だとか、登山道とか整備できたら楽しいよね、みたいな話が出ていたので、matoyanさんのところのサイトのユーザーと、いろいろと一緒にできたら良いのかなと思ったり!?。

 農業環境技術研究所の岩崎さんからは、歴史的農業環境閲覧システムの迅速測図公開までの裏話的な話がありました。自分が勝手に懸念していたパフォーマンスの点もちゃんと考慮がされていて(しかもかなりの苦労をされて!)公開にこぎ着けたようで素晴らしかったです。
研究機関などでは、研究成果としてこういった地理データがいっぱい眠っているらしく、自分も以前から思っていはいるのですが、なんとかこういったデータをもっとわかりやすく、一般の人たちの目に触れるところで公開できるようにできないかなぁと思ったりしています。

 他にも、ポストマップの人がgogaの人になってたり、懇親会のライトニングトークで学生たちの活動がやたらと熱かったり、ジオメディアサミット忘年会の開催が決定?していたりと、
とても楽しいイベントでありました。

Geolocation API についてまとめてみた

Googleから、Gears API というブラウザをオフラインで使用するための拡張機能が提供されています。その中の一つに、Geolocation APIという機能が用意されています。
このGeolocation API を使うと、GPS、WI-FI、IPアドレスといった情報から、ブラウザ利用者の位置を取得することができるようになります。

端末にGearsがインストールされている必要がありますが、位置取得のためのコードは、JavaScriptを使ってシンプルに書くことができます。


var geo = google.gears.factory.create('beta.geolocation');
geo.getCurrentPosition( function(pos) {
alert('lat:' + pos.latitude + ',lon:' + pos.longitude); });

一方Firefoxには、「Geode」という似たような機能をもつアドオンが提供されています。
こちらはWI-FIからの位置情報のみですが、JavaScriptを使って同じように記述することができます。


navigator.geolocation.getCurrentPosition(function(pos) {
alert( pos.latitude + ", " + pos.longitude );
})

よーくみてもらうとわかるのですが、Geodeの位置情報取得コードは、GearsのGeolocationAPIとまったく同じ名称のオブジェクトとメソッドが使われています。

これはどういうことかというと、実はGeolocation API自体が、W3Cによって策定が進められているオープンな仕様なのです。
-Geolocation API Specification

さらにいうと、W3CのGeolocation API Specification策定には、GoogleのGeolocation API開発者が大きく関わっているようなのです。
このGeolocation API SpecificationはHTMLの次バージョンであるHTML5で標準化される方向に進んでいるようです。
※追記 GeolocationとHTML5は別物だとコメントをいただきました。

Gearsについては、Database APIとHTML5の「Client-side DB」が対応していたりと、HTML5のテクノロジープレビュー的な意味合いも持っているのかもしれません。

今のところは一部ブラウザのアドオン機能でしかないGeolocation APIではありますが、HTML5に採用されるようになると、ブラウザが標準で機能を提供するようになりますので、一気に広まることが期待されます。

特にiPhoneのSafariでは、HTML5のローカルキャッシュをすでに実装しているという流れもあり、HTML5準拠のGeolocation APIを実装してくることは、ほぼ間違いないように思います。

今までは、
携帯電話のGPSから位置情報の取得をキャリア別に実装したり、
PlaceEngineを使ってWI-FIから位置情報を特定したり、
IPアドレスから位置情報を割り出すデータベースを利用したり
様々な位置情報取得技術を個別で実装する必要がありました。
今後はこういった作業から開発者が解放され、位置情報を活用したサービスがますます増えていくことが期待されるのであります。

FOSS4G 2008(フォスフォージー2008)

 フリー&オープンソースGISの祭典、FOSS4G 2008が東京と大阪で開催されます。
FOSS4G 2008 Tokyo
FOSS4G 2008 OSAKA

 今回はオープンストリートマップジャパンジオメディアサミット運営実行委員会が協賛となっていて、OSAKAの方ではジオメディアサミット関西の枠も設けられるようです。Googleからの発表もあるようで、プレイヤーは揃ったといった感があります。

 基調講演はそれぞれ、MapServerPgRoutingOpenLayersという主要オープンソースプロダクトの関係者が務めるようです。これらのプロダクトのメンバーが来日するのでしょうか、ハンズオンセッションでは開発に携わっているメンバーから直接指導を受けられるようです。ハンズオンセッションは有料ですが、1セッション5千円からというのは、かなりお手ごろに思えます。

 OSGEO系は最近あまり追っていなかったのですが、ちょっとまたこちらの世界にも手を出していこうかと思っていたりします。

ページ下のポスターには笑わせられましたw

東京会場はこちら

詳しい地図で見る

Sekai Camera でGISエンジニアが出来ること

Sekai Camera というiPhone用のサービスが話題になっています。

TC50―Sekai CameraはiPhoneからソーシャルタグで現実世界の情報を提供
【世界カメラ】iPhoneを電脳メガネにする「Sekai Camera」がすごい件【セカイカメラ】
これを見て直感的に思ったことは、旧来のGISエンジニアに「活躍のチャンス」があるのではないかということです。
 iPhone用のサービスといってもコンセプトが発表されただけのようで、実際にサービスが開始されているわけではありません。
 このサービスを実現しようとすると、かなり高精度な位置測地技術が必要になりそうなのですが、このあたりに何かブレイクスルーがあったのかどうかが気になるところです。
 これまでWeb系のサービスで位置情報が使用されるとき、旧来のGISやジオマティクスな分野ほどの精度を要求されることはほとんどありませんでした。むしろ精度のことを忘れて、その上のレイヤで勝負することがポイントでした。
iPhoneのようなデバイスが誕生し、Sekai Cameraのようなコンセプトが出てきたことは大変興味深く、位置情報の精度に関して少し違ったトレンドへ向かっていく可能性が出てきました。
この分野のブレイクスルーに関して、GISやジオマティクスのエンジニアに出来ることがいろいろあるような気がします。

ストリートビューとロケーションビューを比較してみる

Google MapsのStreet ViewLocation Viewの比較表が公開されていました。
http://www.locaview.com/top/aboutlv.html
なんとなく同じようなサービスと思ってしまいますが、よく見るといろいろと違うものです。
プライバシー絡みで何かと話題になっている撮影視点についてですが、ロケーションビューはほぼ人間の目線から、Googleは若干高めの2.5mとなっています。
高木氏の記事によると、ロケーションビューはプライバシーの観点からこのようにしているようです。

「LOCATION VIEW」のプライバシーへの配慮状況
各車両でカメラまでの地上高がほぼ同じになるように設定しています。その地上高に関してはカメラの性能、有効な撮影範囲(画角)などの観点から実証実験を行った上で決定しています。その中にはブログのご指摘にもあるとおりプライバシーに配慮して目線の高さに近いという点も含まれています。

ロケーションビューは測量会社が新しい地図をつくるというコンセプトを掲げてるだけあって、カバーエリア・撮影ピッチ・撮影時期など様々な面での網羅率が高くなっています。
一方のストリートビューは、GoogleMaps上でのコンテンツという点に割り切って非常に効率的に(ただし粗めに)データ収集を行っているなあという印象です。
こういったサービスの宣伝文句としては、「行ったことのない場所を観光できます!」というものになるのですが、いきなりそういうところを見はじめる人はあんまりいません。
まず最初は自分の馴染みの場所(自宅や職場)を見る人がほとんどです。
普段行かないような場所を楽しめるに足るサービスとなっているかどうかは、やはり普段行っているところを見てから判断するのです。
地上からの撮影画像は、私たちが普段目にしてる風景そのものです。
航空写真が鳥の目線を与えてくれるのとは、その点で大きな違いがあります。
Googleは日常よりも少し高い目線から撮影を行う事により、日常の風景に少しだけ非日常的な要素を与えることができました。
その非日常的な少しの興奮が、バーチャルな空間での旅を楽しんでみようという気にさせるのでしょう。(その一方で嫌悪感を抱いてしまう人もいるのですが。。。)
そういった点は良くも悪くもGoogleは話題づくりがうまいなあと感じます。
一方のロケーションビューは、お役所仕事も視野に入れてるだけあって、うまく逃げているなあということでしょうか。

FlickrでOpenStreetMapが使われている

Flickrのマップ表示が、中国の北京付近だけOpen Street Mapに変わっているようです。
http://www.flickr.com/map?&fLat=39.912&fLon=116.3783&zl=4
スクロールしていくと、通常のYahoo!USの地図に戻ってしまうようです。
日本もOpen Street Mapにしてくれればよいのに。
ネタ元はこちらです。
Flickr uses OpenStreetMap « thinkwhere
※追記
いつのまにか、東京もOSMになっている!
http://www.flickr.com/map?&fLat=35.6656&fLon=139.7546&zl=8

ストリートビューを考察してみる

出る出るとは言われていましたが、Google Maps の Street Viewが日本対応しました。
すでに海外で公開されていたので機能は予想通りですが、あらためて馴染みの場所を見ると、画像も綺麗で面白いですね。APIも使えるのでマッシュアップ的にも今後が楽しみです。
日本では類似のサービスとして、ロケーションビューが先行して公開をしていたわけですが、Tagchan’s blogでは国内は2大ストリートビューの時代へ というエントリーで両者を比較していて大変興味深いです。
Tagchan’s blogでも書かれていますが、ストリートビューは撮影箇所を表す青いラインと、背景の地図が重ならないところがけっこうあります。それどころか線がつながっていないところも所々見かけます。
車両搭載のGPSから撮影ラインを描いているのでしょうが、既存の道路ネットワークデータとの照合処理をあんまり真面目にやってないんですかね。それと細い道路などはけっこう省略しているみたいです。
おそらく次はVirtualEarthが斜め写真の日本版を出してくると予想しているのですが、そこをさらにハイブリッドに推し進めて、ストリートビューのカメラを使った空撮なんてしたら面白いコンテンツになりませんかね? こんな感じで

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