WEBを共に愉しむ。

投稿者: hiro (3ページ目 (12ページ中))

新規事業がうまくいかない理由

新規事業がうまくいかない理由
」という本がおもしろかったのでメモ。

   

自分も以前にいわゆる新規事業というものに関わっていたことがありますが、見事に当てはまる事柄ばかりでした。

新規事業と言うと、ベンチャー企業の立ち上げみたいなことを想像してしまいますが、この本では主に、企業内で新しい事業を立ち上げる際に注意すべきことが書かれています。
ベンチャー企業と比べて、一般的な企業の方が人材の質/量ともにそろっていることが多いのですが、「モチベーション」と「ハングリー精神」の点で決定的な違いがあります。
サラリーマンの「モチベーション」と「ハングリー精神」を改善することはまず無理なので、やり方を考える必要があるのです。

考えずに調べてもダメ

やろうとしていることが本当に新規性のある事業なんだったら、いくら調べても良い調査結果がでるわけはありません。マーケットがないとかよく言い訳を聞きますが、新規事業に限っていえばマーケットは作るもんだと思います。
さらに開発コストが小さいWebサービスの分野に限っていえば、考えるのも時間の無駄。まず作れと言いたい。

成功が前提になっている

Webサービスの場合、10個サービスを立ち上げて、一つでも成功すれば大成功と言われています。例えばGoogleの立ち上げたサービスのほとんどは、失敗しています。

意思決定に多くの人が関わりすぎる

意思決定する人には成功体験がありますが、これからやろうとしていることに関しての成功体験を持っている訳ではない。

既存事業のルールや評価基準を適用する

とくに金の流れが既存事業と大幅に違う場合は、別会社にしちゃった方が良いと思います。

アイデアの社内公募はうまくいかない

本当に良いアイデアがある人は、勝手に起業してます。

問題点はいろいろとわかったのですが、解決手段の提示がいまいち中途半端な気もしました。結論的には、専門家(著者?)に相談しろということでしょうか?

優良企業が革新企業に勝てないという点では、「イノベーションのジレンマ」でも似たような問題が指摘されていました。それと既存の成功体験に捕われないという点では、ロジカルシンキングの「ゼロベース思考」が参考になるかと思います。




Live Search Mapsの斜め写真が日本に対応している件

 マイクロソフトのLive Search Mapsに日本の斜め写真が追加されました。
英語では、Bird’s Eye、日本語のメニューでは外観図と表示されています。

MSの「Live Search Maps」に東京の斜め視点航空写真など追加

 外観図という呼び方はいまいちピンとこない気もしますが、斜め写真の特性をうまく表現しているとも言えます。
 真上から撮影された航空写真や、地上から撮影されたStreet Viewと比べて、斜め写真は街の表情を把握しやすいという特徴があります。
 Street Viewは道路上から撮影しているため、どうしても表示できる視点や範囲が限られてしまいます。そのため画面上で表示できる範囲は、意外と建物の一部分だけだったりしてしまうのです。
 一方の垂直写真では、建物の屋上しか見えないため、地上で見る建物の姿とは全く異なったものであることが多いです。
 斜め写真であれば、建物の側面を見ることができ、建物の色や高さを把握することもできるのです。

 マイクロソフトのLive Search MapsはVirtual Earthというエンジンをもとに作られていて、このVirtual EarthはSDKも公開されているので、マッシュアップすることが可能です。

Virtual Earth Interactive SDK

 StreetViewとVirtual Earthをマッシュアップすると、Dual Mapsという究極の地図サービスができてしまいます。

こんな感じで埋め込むこともできるようです。

OpenLayersがプチブレイク中

OpenLayersというキーワードで、このブログへやってくる人が急増中です。

先日のFOSS4Gで、講演やハンズオンセッションがあったのでその影響だと思います。
ちなみにOpenLayersの開発者で、先日のFOSS4Gで講演もされていたChristopher Schmidt氏は、なかなか良いキャラのようです。

24歳。マシンガンのようにしゃべるヤツ – 横浜スローライフ

自分のブログのOpenLayersの記事はどれも古いものばかりなので、
久々に使ってみて、また記事も書いてみようと思います。

iPhone SDKの勉強会に行ってきた

ku-sukeさんが主催されたiPhone勉強会に行ってきました。
発表資料などこちらのサイトにまとまっています。


2008/11/6 iPhone SDK勉強会 まとめ | iPhone-dev:

勉強会の内容は、iPhone SDK(ネイティブアプリ)の開発者が集まって、開発に関するTIPSを発表しあうという感じでした。
ドキュメントなどには出てこないような、痒い部分の解決策などをいろいろと知ることができて、大変勉強になりました。

有名な開発者の方々にいっぱい会えたのもよかったです。
参加者の一人でもある岸川さんのサイト「24/7 twenty-four seven」は、特にiPhoneアプリの開発情報が充実していておすすめです。

しかしみんな同じようなところでハマっているんですねー。
GPS取得の一回目で前回の場所が取れてしまう問題や、UIWebViewがとにかく不安定な問題など、、、
いろいろと問題点を発見したら、Appleへどんどん報告してあげた方が良いみたいです。

今回の勉強会を開催してくださった、iPhonez改めFEYNMANの皆様、ありがとうございました。

IEがWebkitを採用するなら、それはバラ色の未来

いっそのことIEもWebKitを採用してみては?というお話があったようです。

Microsoft、「IEへのWebKit採用に興味ある」―多分本気ではあるまいが

たぶん現実的には、そのまんまWebKit採用というのはないんでしょうが、、、
IEの実装がW3C準拠+JSの高速化という方向には向いてるとしたら、それは喜ばしい未来。

なぜMicrosoftはIEにこだわるのか? | itFun.jp:
こうなってくれると非常に嬉しい。
バラ色の未来ですね:p

そうです。それはまさにバラ色の未来。

思い起こせば、今からもう何年前なのか忘れましたが、Microsoftから.NET Frameworkと共にノータッチデプロイメントやClickOnceと言った技術が発表され、JavaからもJavaWebStartが出てきたりして、ブラウザを使ったWebアプリはもう終わりなのかなと思ったものでした。
GoogleMapsが出てきて、JavaScriptを使ったAjaxがもてはやされるようになっても、せいぜいブラウザの寿命が2年くらい伸びたかなという認識でした。

それからもちろん2年以上は経っていて、これからはFlashがくるかも見たいな雰囲気になったりしたこともありましたが、最近はやっぱりJSの天下が続くのかなぁと思うようになってきました。

理由はいくつかあって、
・Firefoxの新しいバージョンでJSが驚くほど高速化した
・iPhoneに搭載されたsafariのJSがPC並みに動作する
・GoogleがChromeでJavaScriptエンジンを独自に開発していた
こんなところなのですが、
このうえIEもWebkitを採用するようなら、もう決まりなのかなーと思います。
もっともIE8では、Web標準へ準拠していくことと、JSが高速化されることは規定路線っぽいので、やっぱりもう決まりなのかなーと個人的には思っています。

FOSS4G 2008 TOKYO へ行ってきた

 FOSS4G 2008 TOKYO というフリー&オープンなGISのイベントに行ってきました。
なんとなく、ジオメディアサミットの規模がイメージにあったため、それよりは人がまばらな印象でしたが、しばらく追っかけていない間にオープンソースGISは確実に進化していて、特にKMLやGoogle Maps等のタイル画像へ対応したソリューションが続々と出てきているのが印象的でした。

 そして今回一番の目当てであったOpenStreetMapのことをいろいろとお聞きできたのは、とても収穫でした。「自分たちの街のことは、自分たちが一番よく知っている、だから自分たちの街の地図は自分たちで作る」というテーマは、最近の地域系ソーシャルサービスにもつながるところがあるなぁと思ったり。
 自転車でGPSを背負ってデータを取ってくる話だとか、登山道とか整備できたら楽しいよね、みたいな話が出ていたので、matoyanさんのところのサイトのユーザーと、いろいろと一緒にできたら良いのかなと思ったり!?。

 農業環境技術研究所の岩崎さんからは、歴史的農業環境閲覧システムの迅速測図公開までの裏話的な話がありました。自分が勝手に懸念していたパフォーマンスの点もちゃんと考慮がされていて(しかもかなりの苦労をされて!)公開にこぎ着けたようで素晴らしかったです。
研究機関などでは、研究成果としてこういった地理データがいっぱい眠っているらしく、自分も以前から思っていはいるのですが、なんとかこういったデータをもっとわかりやすく、一般の人たちの目に触れるところで公開できるようにできないかなぁと思ったりしています。

 他にも、ポストマップの人がgogaの人になってたり、懇親会のライトニングトークで学生たちの活動がやたらと熱かったり、ジオメディアサミット忘年会の開催が決定?していたりと、
とても楽しいイベントでありました。

MA4ヤフー賞、ゴーガ賞のmatoyanさんと飲みに行ってきた

Cycle-Ring」でMA4のヤフー賞とゴーガ賞をダブル受賞されたmotoyanさんと飲みに行き、お話をする機会がありました。
motoyanさんの本職はWebの人ではないらしく、趣味が高じてサイトを作ってしまった(しかもお一人で)という感じのようです。
そのわりにはデザインも含めて、サイトの完成度が高すぎで、本当に凄いです。

 motoyanさんはもう一つ、「ヤマレコ」という登山家向けのサービスも運営されているのですが、こちらが本当に登山をされる方に実用的に使われているようで、サポートも精力的にこなされています。
とはいえ、商業的にどうにかなるかというとニッチな分野なのでそれはまた難しいようで、今のところは趣味の範囲でやられているという感じのようです。

 Webの世界では、どうしても最新の技術だとか、新しいビジネスモデルだとか、派手な話に注目が行ってしまうのですが、こういう趣味が高じてマッシュアップしましたといったものが、もっと有ってもいいよなあと思います。

 こういったサイトが無理なく運営できて、サイト作成している方の生活も幸せになるような、そんな仕組みや体制をなんとか作っていけないかなあと、そんなことを思ったりしました。

Geolocation API についてまとめてみた

Googleから、Gears API というブラウザをオフラインで使用するための拡張機能が提供されています。その中の一つに、Geolocation APIという機能が用意されています。
このGeolocation API を使うと、GPS、WI-FI、IPアドレスといった情報から、ブラウザ利用者の位置を取得することができるようになります。

端末にGearsがインストールされている必要がありますが、位置取得のためのコードは、JavaScriptを使ってシンプルに書くことができます。


var geo = google.gears.factory.create('beta.geolocation');
geo.getCurrentPosition( function(pos) {
alert('lat:' + pos.latitude + ',lon:' + pos.longitude); });

一方Firefoxには、「Geode」という似たような機能をもつアドオンが提供されています。
こちらはWI-FIからの位置情報のみですが、JavaScriptを使って同じように記述することができます。


navigator.geolocation.getCurrentPosition(function(pos) {
alert( pos.latitude + ", " + pos.longitude );
})

よーくみてもらうとわかるのですが、Geodeの位置情報取得コードは、GearsのGeolocationAPIとまったく同じ名称のオブジェクトとメソッドが使われています。

これはどういうことかというと、実はGeolocation API自体が、W3Cによって策定が進められているオープンな仕様なのです。
-Geolocation API Specification

さらにいうと、W3CのGeolocation API Specification策定には、GoogleのGeolocation API開発者が大きく関わっているようなのです。
このGeolocation API SpecificationはHTMLの次バージョンであるHTML5で標準化される方向に進んでいるようです。
※追記 GeolocationとHTML5は別物だとコメントをいただきました。

Gearsについては、Database APIとHTML5の「Client-side DB」が対応していたりと、HTML5のテクノロジープレビュー的な意味合いも持っているのかもしれません。

今のところは一部ブラウザのアドオン機能でしかないGeolocation APIではありますが、HTML5に採用されるようになると、ブラウザが標準で機能を提供するようになりますので、一気に広まることが期待されます。

特にiPhoneのSafariでは、HTML5のローカルキャッシュをすでに実装しているという流れもあり、HTML5準拠のGeolocation APIを実装してくることは、ほぼ間違いないように思います。

今までは、
携帯電話のGPSから位置情報の取得をキャリア別に実装したり、
PlaceEngineを使ってWI-FIから位置情報を特定したり、
IPアドレスから位置情報を割り出すデータベースを利用したり
様々な位置情報取得技術を個別で実装する必要がありました。
今後はこういった作業から開発者が解放され、位置情報を活用したサービスがますます増えていくことが期待されるのであります。

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