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Live Search Mapsの斜め写真が日本に対応している件

 マイクロソフトのLive Search Mapsに日本の斜め写真が追加されました。
英語では、Bird’s Eye、日本語のメニューでは外観図と表示されています。

MSの「Live Search Maps」に東京の斜め視点航空写真など追加

 外観図という呼び方はいまいちピンとこない気もしますが、斜め写真の特性をうまく表現しているとも言えます。
 真上から撮影された航空写真や、地上から撮影されたStreet Viewと比べて、斜め写真は街の表情を把握しやすいという特徴があります。
 Street Viewは道路上から撮影しているため、どうしても表示できる視点や範囲が限られてしまいます。そのため画面上で表示できる範囲は、意外と建物の一部分だけだったりしてしまうのです。
 一方の垂直写真では、建物の屋上しか見えないため、地上で見る建物の姿とは全く異なったものであることが多いです。
 斜め写真であれば、建物の側面を見ることができ、建物の色や高さを把握することもできるのです。

 マイクロソフトのLive Search MapsはVirtual Earthというエンジンをもとに作られていて、このVirtual EarthはSDKも公開されているので、マッシュアップすることが可能です。

Virtual Earth Interactive SDK

 StreetViewとVirtual Earthをマッシュアップすると、Dual Mapsという究極の地図サービスができてしまいます。

こんな感じで埋め込むこともできるようです。

ストリートビューとロケーションビューを比較してみる

Google MapsのStreet ViewLocation Viewの比較表が公開されていました。
http://www.locaview.com/top/aboutlv.html
なんとなく同じようなサービスと思ってしまいますが、よく見るといろいろと違うものです。
プライバシー絡みで何かと話題になっている撮影視点についてですが、ロケーションビューはほぼ人間の目線から、Googleは若干高めの2.5mとなっています。
高木氏の記事によると、ロケーションビューはプライバシーの観点からこのようにしているようです。

「LOCATION VIEW」のプライバシーへの配慮状況
各車両でカメラまでの地上高がほぼ同じになるように設定しています。その地上高に関してはカメラの性能、有効な撮影範囲(画角)などの観点から実証実験を行った上で決定しています。その中にはブログのご指摘にもあるとおりプライバシーに配慮して目線の高さに近いという点も含まれています。

ロケーションビューは測量会社が新しい地図をつくるというコンセプトを掲げてるだけあって、カバーエリア・撮影ピッチ・撮影時期など様々な面での網羅率が高くなっています。
一方のストリートビューは、GoogleMaps上でのコンテンツという点に割り切って非常に効率的に(ただし粗めに)データ収集を行っているなあという印象です。
こういったサービスの宣伝文句としては、「行ったことのない場所を観光できます!」というものになるのですが、いきなりそういうところを見はじめる人はあんまりいません。
まず最初は自分の馴染みの場所(自宅や職場)を見る人がほとんどです。
普段行かないような場所を楽しめるに足るサービスとなっているかどうかは、やはり普段行っているところを見てから判断するのです。
地上からの撮影画像は、私たちが普段目にしてる風景そのものです。
航空写真が鳥の目線を与えてくれるのとは、その点で大きな違いがあります。
Googleは日常よりも少し高い目線から撮影を行う事により、日常の風景に少しだけ非日常的な要素を与えることができました。
その非日常的な少しの興奮が、バーチャルな空間での旅を楽しんでみようという気にさせるのでしょう。(その一方で嫌悪感を抱いてしまう人もいるのですが。。。)
そういった点は良くも悪くもGoogleは話題づくりがうまいなあと感じます。
一方のロケーションビューは、お役所仕事も視野に入れてるだけあって、うまく逃げているなあということでしょうか。

ストリートビューを考察してみる

出る出るとは言われていましたが、Google Maps の Street Viewが日本対応しました。
すでに海外で公開されていたので機能は予想通りですが、あらためて馴染みの場所を見ると、画像も綺麗で面白いですね。APIも使えるのでマッシュアップ的にも今後が楽しみです。
日本では類似のサービスとして、ロケーションビューが先行して公開をしていたわけですが、Tagchan’s blogでは国内は2大ストリートビューの時代へ というエントリーで両者を比較していて大変興味深いです。
Tagchan’s blogでも書かれていますが、ストリートビューは撮影箇所を表す青いラインと、背景の地図が重ならないところがけっこうあります。それどころか線がつながっていないところも所々見かけます。
車両搭載のGPSから撮影ラインを描いているのでしょうが、既存の道路ネットワークデータとの照合処理をあんまり真面目にやってないんですかね。それと細い道路などはけっこう省略しているみたいです。
おそらく次はVirtualEarthが斜め写真の日本版を出してくると予想しているのですが、そこをさらにハイブリッドに推し進めて、ストリートビューのカメラを使った空撮なんてしたら面白いコンテンツになりませんかね? こんな感じで

地図サービスの未来の形かも

Dual Mapsというマッシュアップサイトをみつけました。
Google Maps、Google StreetView、VirtualEarthのBird’sEyeを並べた画面を生成してくれます。
生成した画面はこんな感じになります。→Dual Maps
真上から描かれた地図、地上から撮影した写真、空中から撮影した斜め写真、を並べて表示するだけなのですが、これが想像以上に良い感じになります。
会社やお店の紹介などに使うとよいのかも。(今のところUSでしか使えませんが)
あとは、地図と斜め写真が回転できれば最高なんですが。
地図はFlashにすれば回転できますが、斜め写真はなんとかならないものか。
斜め写真もStreetViewのように、全周囲カメラで撮ったらおもしろいかも。

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