KMLがOGCに正式に承認され、どうやら位置情報フォーマットのオープンスタンダードとしての位置を確立したような大勢になってきましたが、同じようなことを考えていたのはGoogleだけではありませんでした。
GISの世界でも一時期OpenGISという言葉が流行ったりして、ベンダーやアプリ、プラットフォームに縛られずに位置情報を流通すべきだよねっていう考え方が主流になりつつありました。その結果、様々な団体によってたくさんの位置情報フォーマットが生まれてきました。
そんな位置情報フォーマットたちを懐かしがりながら、私見を交えて紹介してみたいと思います。
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Sun藤井さんの記事によると、MashUp Award 4thが盛り上がっていないらしい。。。
リアルな親父のMashup
まだまだMashup Award 4th 知られてないようです(涙)。一応世界一のMashup Contestを目指していますので、是非みなさん参加&宣伝への協力をお願いします。Mashup Awardは、開発者が新たなステージに上るためのコンテストでもあります。
自分は、このMashUp Awardで2度入賞させてもらったことをきっかけに、Webの世界へ進んでいくことができ、転職もすることができました。自分にとって、MashUp Awardがキャリアアップのきっかけになったのは間違いがありません。ほかの受賞者の方々の中にも、同じように転職された方や、起業された方などがいらっしゃいます。またこのAwardを通じて知り合った方々には、仕事の上でもいろいろと助けられ、本当に貴重な人脈となっています。
いまのところ大きなキャンペーンは発表になっていませんが、Mashupedia も復活するようだし、ぼちぼちいろいろと発表になるのでしょう。自分も何かお手伝いできればうれしいです。
※Mashupediaの過去の記事は消滅してしまうんですかねえ?マッシュアップカフェの記事が消えてしまったのは寂しい。。。
これはGoogle版のOpen Street Mapでは?と思えるようなサービスが始まりました。
「Google Map Maker」公開、Wiki的手法で地図を編集
一部の国が対象で日本は対象外のようですが、書き込んだ内容が即座に反映され、モデレート機能でふるいにかけられた一部データについては、Google Map 本体へも反映されるようです。
対象国のひとつであるベトナムで見比べてみましたが、けっこうデータ投入されてますね。
-Google Maps
-Google Map Maker
少し試してみましたが、ベースがGoogle Mapなだけあって、基本的な編集作業は快適にできるようになっています。道路同士が重なった場合などの簡単なエラー処理も実装されているようです。
衛星写真を背景にして、道路データなどはどんどん描かれていくのでしょう。
こういった「皆さんどうぞ投稿してください」的なサービスを、Googleはまだ成功させていなかったと思います。果たして今回のこの試みはうまくいくのでしょうか。
イギリスではオンライン広告費がTV広告費を超えたらしいです。
-英:オンライン広告が今年TV広告を超す
http://adinnovator.typepad.com/ad_innovator/2008/06/tv.html
一方の日本では、今年の初めにようやく雑誌の広告を抜いたところです。
ネットの本流は、iPhoneのように「既存メディアにないような」革新的なインタフェースを創造できる点にあります。だけどまだまだ取りこぼしがあるような気がします。これは出版業界・放送業界が粘っているのか?もしくは日本のネット企業がサボっているのでしょうか?
STUDIO VOICEで「本は消えない!」という特集がくまれていました。本の人たちは空気を感じ取っているのでしょうか。確かに本は面白いので、消えることはないのですが、これはもはや敗北宣言のような気さえしてきます。
ネットがまだ普及する前、10年以上前にも同じようなことが言われていました。
「本が売れない」
「雑誌しか売れない」
そのころの雑誌の役割をネットがしているのだとすれば、雑誌の運命は決まっているし、ネットが刈り取るべきところも自ずと決まってくるような気がします。
もはや今さらですが、7月に発売されるiPhoneにはGPSが搭載されるらしいです。
Wi-Fiとの組み合わせで最強の位置情報端末になることは間違いありません。
加速度センサーも組み合わせるとおもしろそうです。
この端末から何か新しいことが生まれるのは、もはや決定的です。
どれくらい普及するのか、どんなサービスが出てくるのか、今から楽しみでなりません。
個人的には、スーパーボーナスの残り期間をどうするべきか、、、
いよいよMashup Award 4thがはじまります。
http://mashupaward.jp/
毎回規模を大きくしながら、開催を続けているのはすごいことだと思います。
前回は時間が取れずに参加できませんでしたが、今年は何かしら作りたいなあ、、、
協力企業の中の人も、参加できましたよね?
地図系はお腹いっぱいなので、なんか全然違うものでも考えてみようと思います。
確かに自分も意外に思いました。これもメルカトル症候群のひとつでしょうか。
–「台湾」と「九州」の面積はほぼ同じ
子供のころから世界地図といえばメルカトル図法。
Webの地図といえばメルカトル図法。
このいっけん常識と思えるところにヒントがあるような気がしてならない。
ラクチンでいいんですけどね、メルカトル。
横メルカトルはめんどくさいけど。
最初に地域(座標系)を選択していたあの頃には、もう戻れないのです。
顔写真から目力を測る、「めぢから」というサイトを作ってみました。
–http://mejikara.skr.jp/
顔が写った写真のURLを入力すると、顔と目の位置を検出し、そこから目力(めぢから)を計測します。例えばこんな感じです。
顔と目の検出には、FUJIFILM が公開している顔検出WebAPIを使っています。得点については、検出された画像から適当に…計算してます。
独立行政法人・農業環境技術研究所が、120年前の明治時代に作成された関東地方の地図をネットで閲覧できるようにするらしいです。
これは最近の古地図ブームにのったものなのか?もしかして、「地理空間情報活用推進基本法」の流れなのか?このタイミングでの企画の真意はわかりませんが、技術的におもしろいポイントもいくつかあります。
一つ目は、サイト上のビューワシステムで地図を閲覧できるだけでなく、WMS形式での配信も行っている点です。そのため、GoogleEarthや各種GISツールなどで読み込むことができます。もちろんGoogleMapsとマッシュアップすることも可能です。
こういった古地図は眺めているだけでも楽しかったりすのですが、上に現代の地物を重ねることで意外な面白さを発見できたりするので侮れません。WMSサポートは地図系マッシュアップエンジニアにとって、大変な素晴らしいプレゼントであります。
もう一つのポイントは、FOSS4Gと呼ばれるオープンソースのGISツールをふんだんに使用している点です。Internet Watchの記事によると、オープンソースソフトの「GeoServer」「GeoWebCache」「Open Layers」を利用しているとあります。
「GeoServer」は上にも書きましたWMS形式の画像を生成するサーバアプリケーションです。Javaで書かれているようで、公式サイトをみるとOGCの規格をかなり意識しているように見受けられます。 国内ではオークニーさんのMapServerががんばっていたイメージがあり、まだGeoServerの使用例はほとんど聞いたことがないのですが、どの程度のパフォーマンスをみせてくれるのかとても楽しみです。
Ajaxのフリースクロール地図部分には、OpenLayersが使われています。こちらはOpenStreetMapで採用されるなど、すでに一定の地位を確立してきたかのように思えます。(まだまだ不安定になってしまうこともあるのですが、、、)
WMS(GeoServer)+OpenLayersによる構成はとてもシンプルでキレイなアーキテクチャではあるのですが、まともにやってしまうとまったくパフォーマンスがでなくなります。そこで普通はタイル画像をはくことになるのですが、これもまともにやろうとするとけっこうな手間だったりします。「GeoWebCache」というこちらもJavaなサーバシステムはWMSをバックエンドにし、クライアントとの間に入ってキャッシュ機能を提供してくれるようです。こちらも公式サイトをのぞいてい見ると、なにやらGoogleMapsやVirtualEarthのレイヤ形式をサポートしているような、、、ということは、いちいちWMSのハックとかしなくても、いきなりGTileLayerが使えるのかもしれません。
つらつらと書いてきましたが、つまりはFOSS4Gを使ったお手本のようなサイトになっていそうということで、自前の地図アプリを作ろうとしている人にとっては、かなり参考になるのではないでしょうか。
そういった意味も踏まえて、「実はサーバをケチっていた」→「サイト激重」→「オープンソース使えねえ」 みたいなことにだけはならないで欲しいものです。
Google App Engineというサービス、というかアプリケーション開発のためのプラットフォームのようなものができたようです。
まだまったく試せていないのですが、これってマッシュアップする人や、Webサイト開発のスモールビジネスをやっているような人にとって、ものすごく有益なプラットフォームになると思います。
逆に基幹となるようなシステムを、ゴリゴリと書くケースにはまったく向かないのでしょう。
ストレージ、認証、負荷分散など、Web開発のコアとなる機能が一通りそろっているので、アイデア勝負に長けたマッシュアップエンジニアにとっては最適な環境となるような気がします。
言語がいまのところPythonに限られているということですが、Pythonでマッシュアップってどうなんでしょうか。
いまのところPythonはほぼ触ったことがない状態ですが、これは挑戦しなければと思わされます。
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