Google Mapsのマッシュアップでも有名なGOGAさんが、メッシュデータ表示システムの開発提供をはじめたようです。
 かつてスタンドアロンなGISな世界では、地図の上に重ねるものといえばメッシュデータだったような気がします。自分が学生時代に初めてGISを触ったときには、土地利用のメッシュデータを使っていたし、社会人になってから最初に作ったプログラムも、標高のメッシュデータを扱うものでした。
 いつしかGISの最前線がWebになってから、地図の上に重ねるデータといえば、こんな感じのピンが主流になっていました。
 メッシュをWebで扱いにくい理由はいろいろとあるのですが、一番大きいと思うのが、万人が見て意味のある表現をガチっと決めることが難しい点。
 スタンドアロンなGISの場合、メッシュデータを読み込んで、色区分の設定をあーでもないこーでもないと何度もいじることができるのですが、こういう計算機を目一杯使うようなやり方はWebには向かないわけですね。
 なので万人向けのWebサービスみたいなものは作りにくくて、先のGOGAさんのように個別なシステム開発になりがちなのかなと思ったりします。
 とはいえ、統計データを扱ったマーケティング分析みたいな分野のビジネスは、GISの黎明期から存在するわけですから、ある種の定石となるパターンみたいなものも、あるところでは確立していたりするのでは?
 その手のノウハウがある人なんかは、Web上での地理情報と統計情報をマッシュアップしたレポーティングサービスなんて立ち上げたりすると、クラウドなこれからの時代には需要があったりしないかなと思ったりするのです。